折り鶴から
妻と偶然休みが合うことになったので、思い立って2泊3日の広島旅行をすることにした。
ちょうど、子どもが保育園で平和教育をうけて、広島関連のことも興味をもっていたようなので、それも旅の道中に織り交ぜて。
前々から、ずっと尾道周辺に行きたかった。猫の多い町は、なんだかほっとする。
坂の上から、海が見たい。古い街並みを感じたい。
広島市内
まずは市内から。新しくできた折り鶴タワーを見学。
一階には、カフェやお土産屋が並ぶ。洗練された新しい雰囲気がある。
折り鶴タワーは上の展望エリアがメインだけれど、少し料金が高い。大人1700円、子ども500円。
今回は大人の分だけ、メルカリで招待券を購入したので、1000円程で入場。高めの料金設定には、賛否あると思うが、展望エリアの雰囲気を壊さないための一つの方策でもあるのかもしれない。
上まで登るのに、エレベーターか階段、どちらかが選べる。娘は大はしゃぎで階段のほうへ。12階あるので、正直疲れるけど、壁に絵や漫画が書いてあって、退屈しないようにできている。広めの階段でゆとりがある。
いざ、展望エリアまで上がると、この舞台。この景色。
窓もなく、開放的。原爆ドームも上から見える。
ここも、階段状になっているので、座ってドリンクを飲んで休憩できる。この日は、風もちょうどよく気持ちいい。
展望エリアから一つ階を降りると、折り鶴タワーの展示スペース。こちらで、折り鶴を折ってタワーの壁に落とすことができる。うまく落とすと、くるくると鶴は回りながら壁の隙間に落ちていく。
(※折り紙5枚セットで、500円要)
鶴を折るのは娘も手慣れているので、簡単にできた。できなくても、動画付きの解説タブレットもある。
随所に子どもの楽しむコーナーがあるのが、ここのいいところだ。
そのほか、簡単に原爆ドームのことや、広島の被害の様子を知ることのできる展示もある。5歳の娘にとって、折り鶴という身近で作れるものから、平和について、戦争のことについて、学んでもらったほうが、体験として残るように思う。平和記念資料館を避けて、こちらのみの見学にしたのは、そんなワケがある。
体験していない戦争について語るのは難しいし、平和なときに平和を感じることも難しい。「平和」を感じることを、折り鶴から教えてもらっている。
帰りはまた階段から、なのだけれど、この階段、なんと滑り台がついている。子どもは大喜び。11階から2階までを1階ずつ滑ることができる。もう一回、という娘の要望には残念ながら応えず、平和記念公園へ。
学徒の慰霊碑、原爆で亡くなった方の慰霊碑、在日韓国人の方の慰霊碑、戦争中に亡くなったさまざまな立場の方の慰霊碑がいくつもある。そのひとつひとつを回って、娘にひととおり説明して、皆で祈る。
この日は、そのままゲストハウスへ。
まだ今年の4月にできたばかり、というこの宿はとても快適だった。たくさん歩いて疲れたので、ゆっくり休む・・・はずもなく。このゲストハウス、一階はバーになっており、おいしいお酒を飲みながらスタッフや地元の人と楽しんだ。
呉のビールも広島の地酒もおいしい。ジビエ料理も良い。
そういえば、こうして広島で作られている地のものをあまり知らない。もっと言えば、海側はなんとなく知っているものの山の方は全く分からない。地元の方の説明を聞いても地名もピンとこない。思った以上に広いこの県のことをもっと知りたいと思った。
旅の一日目だけで、ずいぶん長くなってしまったので、一旦締めます。
次の日に続く。
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