『きょうはそらにまるいつき』
















みんなの よるに



それぞれの よるに







ごほうびのような



おつきさま







荒井良二さんの



『きょうはそらにまるいつき』



という絵本。



















月を見る







月を見る。





どんな気分のときに見る?





誰かを、何かを想うとき。



嬉しいことがあったとき。



やるせない気持ちのとき。



ただ、落ち着きたいとき。





晴れた日の夜には、いつも月が空にある。





月を見上げるときには、必ず感情が一緒についてくる。





それは、人だけなのかもしれないし、



他の動物たちも同じように何か思うところがあるのかもしれない。





いろんな生き物がいる。それぞれの暮らしがある。





学校の帰り道、遠い山の森の奥、夜の公園、春の海。





どんな場所でも、誰にでも、月をみることができる。





月をとおして、他のだれかの日常とつながっているのかもしれない。



遠い海のむこうでクジラが大きくはねているその瞬間も、月をとおしてつながることができる。





だから、「ごほうびのような おつきさま」。















柔らかい絵のなかに、そんなすべての生き物の息づかいを感じる。



やさしく、あたたかい月の光を感じる。





そんな素敵な絵本を、今夜は娘に読み聞かせている。







0コメント

  • 1000 / 1000