【全国】パブリックな空間としての<図書館>まとめ
図書館の役割は単なる「無料の貸本屋」にとどまらず、様々な市民活動の支援、世代間交流の促進、ビジネス支援、デジタル・アナログ・リアルを超えた情報提供など、多岐にわたってより公共性を発揮したものを求められています。ここでは、全国の事例の一部を紹介します。
<東京都・武蔵野市>武蔵野プレイス
2011年の開館以来、毎年150万人以上が訪れるという駅前にある図書館やカフェが併設された複合施設。まるみを帯びた外観と内装が特徴的で、オープンな空間を演出している。
”武蔵野プレイスは、図書館系、生涯学習系、市民活動系、青少年系という4つの機能からなる複合施設です。図書館や公民館といった従来の類型にとらわれることなく、図書や活動を通して、市民同士が気軽に交流し、さまざまな人たちの居場所になるような、「知的交流拠点」をつくろうという試みです”(http://iaaj.org/tool_and_resource/wiad-2014/wiad-2014-higa01/)
”武蔵野プレイスは、図書館系、生涯学習系、市民活動系、青少年系という4つの機能からなる複合施設です。図書館や公民館といった従来の類型にとらわれることなく、図書や活動を通して、市民同士が気軽に交流し、さまざまな人たちの居場所になるような、「知的交流拠点」をつくろうという試みです”(http://iaaj.org/tool_and_resource/wiad-2014/wiad-2014-higa01/)
<長野県小布施町>まちとしょテラソ
町民の声を最大限反映する、として何度もミーティングを繰り返し、できた新しい公共空間としての図書館。大きなワンルームのように間仕切りがなく、そのなかで子どものためのおはなし会も行われるなど、空間の使い方の自由度が高い。また、「交流と創造を楽しむ文化の拠点」として、各種イベントの実施や地元の方100人のインタビューの電子書籍化を行うなど、小布施文化や地域活性化の拠点としての活動を進めている。
<岩手県紫波町>オガールプラザ
PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)の最新事例として知られる。民間企業主導で、補助金による公共財に頼らず、持続可能な街づくりの推進・パブリック空間の構築をなしている。現在、オガールプラザという図書館とマルシェを併設した施設とオガールベースという体育館があり、年間の利用者は、80万人にのぼる。
<佐賀県・武雄市>武雄市図書館
賛否はあるが、確実に多くの集客をもたらす結果となった武雄市図書館。TSUTAYAを運営するCCCが指定管理者となり、立ち上げ~運営まで関わっている。デザイン性が高く、開架率が高い空間構成で、カフェも併設されたパブリックな空間を広く取っていることが特徴。史料や閉架等のコストがかかる維持保全を、営利企業の運営の中、どの程度なされていくか、今後の課題となる。
<福島県・南相馬市>南相馬市立中央図書館
震災の影響を大きく受けた南相馬市の中央図書館。平成21年に建てられた建物は、カフェも館内にあり、交流の場として活用されている。現在、東日本大震災の記録として、後世に伝えるための書籍や、地域で発行された印刷物、避難所の手記、ボランティア活動記録等を集めている。
<主に大阪>まちライブラリー
まちライブラリーとは、「まちのカフェやギャラリー、オフィスや住宅、お寺や病院などの一角に共通の本棚を置き、そこにメッセージ付の「本」を持ち寄り、交換しながら「人」の縁をつむいでいく活動。」。大阪を中心に、大阪府立大学の施設「Isite」をはじめ「森ノ宮キューズモール」や「ISビル」等、様々な場所にまちライブラリーが作られ、寄贈の本を読むことができ、イベントも様々に開催されている。
<福井県>福井県立図書館
覚え違いタイトル等、ユニークな取り組みを行うことでも知られる県立図書館。広大な敷地の中にゆとりある図書館や公文書館を設置。福井の歴史を知ることができるだけでなく、定期的に開催されるイベントでは様々な世代に向けた交流を促している。
<石川県・金沢市>金沢海みらい図書館
”金沢市で4番目、約40万冊の蔵書(開架27万(内児童4.5万)閉架13万)で、交流ホールや集会室、グループ活動室など地域の交流施設をもつ図書館。公共図書館にとって気持ちよく本が読める空間が必要であると考えた。開架図書と閲覧室を仕切りなく混ぜあわせて、約45m×45mの平面、高さ約12mの空間を25本の柱が支え、「パンチングウオール」が4面取り囲む単純な空間”となっている。(http://www.g-mark.org/award/describe/39384)
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