関西蚤の市












関西蚤の市







12月3日。





手紙社主催の関西蚤の市に出かけた。



東京のほうでは、もみじ市、東京蚤の市、と定期的に行われていたマルシェイベントだけれど、関西で行われるのは、まだ3回目。個人的には、2回目の来訪になる。





場所は、阪神競馬場。



12月は阪神の開催月なので、普通に競馬を楽しむ客と入り混じる。



その雰囲気もまた面白い。














競馬場の楽しさ







競馬場は広い。



それでも大きなレースでは場内が満員になるほど、大勢の客が集まるので、大人数が捌けるような構造になっている。手紙社のイベントは東京でも大人気で早朝からの行列はおなじみだったが、ここはとてもゆったりと入ることができる。







イベントスペースも広く、一つ一つの店も十分にその商品を魅せるスペースを取ることができる。



だから、なんでもないガラクタのようなものが、どれも楽しく魅力的なものに映る。














休日に、お父さんが一人で競馬場に行くのは、今のご時世には少し後ろめたさがある。だから、小さな子どもを連れてきても楽しめるように作られている。



中には、キッズスペース、授乳スペースもあれば、フードコーナーも充実している。気軽に食べれるように牛丼も売っている。広い公園が場内にあり、子どもにとって魅力的でぜいたくな遊具がたくさんあるほか、無料の汽車やポニー体験も楽しむことができる。



そして公園のなかでもちゃんと中継のテレビはあるので、お父さんは馬券を買ったら公園で子どもを遊ばせつつ競馬を楽しむ。よくできてる。これなら、お母さんも許してくれそうだ。





そんな場所なので、実に楽しそうに子どもも遊んでくれていた。














何も買わないけれど







実際には、モノは何も買っていない。買ったのはライブを演奏してくれたjohnjohnfestivalの新しいCDだけ。半分以上はこれを目当てに来たのもある。



フィドルのjohnさんとはもみじ市のときに会って、そのときもやっぱりCDを買った。当時近くに住んでることもあって日常的に見かけることもあったり、と以来何度もライブに足を運んでいる。手紙社のイメージと良く合う、陽気で美しいアイリッシュの音楽を奏でてくれる。



今回も、もちろん素晴らしかった。また聴けることがとてもうれしい。














古いものの楽しさ







古いものを見るのは、楽しい。そして、眺めているだけで、満足してしまう。





だから、買わないんだけど(ごめんなさい)。







矢野絢子さんの曲「ニーナ」は、何度も直され持ち主が変わっていく椅子の話を歌っている。



同じように何度も持ち主が変わって、それぞれの生活のなかでいろんな意味を持っていくモノたちが蚤の市にはたくさん並んでいる。














海を越えてやってきて今ここにあるもの、ずっと家の奥にしまわれてきたもの、誰かがずっと大切に使っていたものの部品やその一部、壊れてしまってそのものとしては使えないけど魅力ある存在感を持つもの、いろんな家に置かれ、読まれてきた本。





それらが、巡り巡ってここに溢れている。





その一つ一つに刻まれているはずの物語を見つけていくのはとても幸せなことだ。



そして、それらはまた続いていく。





どうか、これからもいい物語になりますように。


































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