木のおもちゃ


















木のおもちゃが好きだ。子どもにはやっぱり「自然のぬくもり」をというわけではなくて、単に僕が好きなのだ。子どもが生まれるずっと前から、おもちゃ屋に入っては少しずつ揃えていた。それを、子どもと一緒に使うようになった。














木目が好き







木は、それぞれ表情が異なる。それは木目によく表れる。高価なものほど、きれいな木目のものが使われるが、個人的にはフシがあっても、少しずれていても構わない。面白いな、と思う。たまたま削り取られた部分が、いまおもちゃになっている。その素材がそのままおもちゃの表情になる。特に色も塗ってない、そのままの姿で楽しめるのがいい。














木の違い







木の種類によって、少しずつ固さが違う、音が違う。最も分かりやすいのが、木の違いによって音階を整えた木琴だ。通常の木琴は木の長さを変えて、音階を変える。それを木の種類を変えて、音階を作るという発想が面白い。すごく気に入って、はじめてのクリスマスプレゼントに子どものために購入した。














木の色の違いをうまく使ったおもちゃもある。ほとんど染料を使わずに、その色の違いだけで、野菜やくだものを作っている。きのこや、卵の作り方は見事だ。中にはマグネットが入っていて、表面は木の手触りしかないのもいい。丁寧な仕事だ。














リビングに映える







子どもがいる家のリビングはおもちゃであふれてしまう。わが家も同様だけれど、木のおもちゃがあることで少し中和してくれる。リビングに置いていても、インテリアとして映えるものになる。もともと、木のおもちゃが好きなのもそれが理由だ。退屈なときに遊んでもいいし、そのまま置いておいてもいい。














デザイン性を意識したものもあり、大人にも感覚的に響くものがあるだろう。優しいブルーをしたけん玉。カラフルな百玉そろばん、積み木。スイスのネフ社が有名だが、見事なグラデーションの組み木パズルもある。もちろん、子どももそれで遊べる。














子どもはなんでも遊ぶ







木のおもちゃは高いものが多い。先に述べたデザイン性の高いものなら、なおさら。正直、子どものために、そんな高いおもちゃはいらない。落ち葉や小枝、つる、どんぐりなどの木の実があれば、さまざまな工作ができるし、牛乳パック、ペットボトル、チラシ、なんでも日常のものをおもちゃにすることができるのが子どもの力だ。大人のほうがめんどくさくて、こだわりを求める。だから、わが家の木のおもちゃは子どものためのものではない。でも、子どもも遊ぶことができる。一緒に遊ぶと楽しい。














木を楽しむこと







大人と一緒に遊ぶ、一緒に楽しむことが大事だと思っている。だから、大人が納得して買うものがいい。子どもだましのおもちゃは、大人が興味を示さないから。だから、めんどくさいけど、自分の納得するものを自分のために買っている。子どもには付き合ってもらっている。出かける先に、木のおもちゃが置いてある場所も最近増えてきた。出かけるときも、やっぱり子どもに付き合ってもらっている。子どもと一緒じゃないとなかなか行けないから。だから、いろいろありがとう。一緒に木を楽しもう。
















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